
拝啓 全国のマンション管理組合関係者の皆様へ
私たちは、愛知県稲沢市のライオンズマンション稲沢管理組合として、これまで株式会社大京アステージ(以下「大京アステージ」)との管理業務における一連の対応を通じて、重大な問題点を経験し、その実態を広く社会に共有する必要があると判断いたしました。
特に以下の点について、皆様の管理組合運営にも大きな示唆を与える可能性があるため、注意喚起をさせていただきます。
【1】専有部分に関する不適切な関与
大京アステージは本来管理対象外である専有部分の工事に対して、あたかも自社が関与する形式を取り、協力会社を通じた不透明な契約構造を構築していました。これにより、本来不要なマージンが上乗せされる事態が発生しており、管理組合側が誤認する危険があります。
【2】理事会議事録等の管理不備
理事会議事録の未作成、未保管、外部持ち出しなど、住民自治の根幹を揺るがす重大な義務違反が見受けられました。
また、議決権行使書・委任状の不適切な取り扱いも確認されており、総会決議の正当性が疑われる事例も報告されています。
【3】経営責任者による対応拒否
当管理組合から正式な申入れをもって社長面談を求めたにもかかわらず、大京アステージは「社長面談・連絡には応じない」と一貫して回答し、説明責任を果たす姿勢を見せていません。これは住民との信頼関係を構築するうえで看過できない態度であり、全国の管理組合にも同様の事例が起こり得ると考えられます。
【4】問題の構造的性質
今回の一連の問題は、個別の契約ミスや担当者の過失にとどまらず、管理会社と管理組合の力関係、情報の非対称性、チェック機能の欠如といった「構造的課題」を示すものであり、全国的に共有すべき事案です。
【皆様へのお願い】
住民の声が届かない管理構造を許さず、透明性・説明責任・対話のある管理体制を構築することが、今後のマンション運営に不可欠です。
本件に関する資料・証拠・詳細は以下の特設サイトにて公開しております。
皆様の参考や抑止力となれば幸いです。
マンションは住民の財産と生活の基盤です。だからこそ、信頼できる管理体制を築くために、私たち一人ひとりが声を上げることが求められています。
敬具
2025年5月19日
ライオンズマンション稲沢管理組合
第33期 理事長 長谷川 進